複業先生インタビュー
大手企業・フリーランスを経て法人化したデザイナーが複業先生に登壇!「自己成長」と感じたキャリア教育とは?【複業先生インタビュー】

複業(副業)で先生をしたい外部人材と学校現場をつなぐ教育特化型の外部人材活用プラットフォーム『複業先生』。  

複業先生に登録すると、学校だけでは手が回りづらかったキャリア教育やプログラミング教育、グローバル教育、IT教育などの分野において、これまでの仕事や経験を分かち合いたい人がスポットで「先生」として授業ができます。  

では、どのような人が実際に複業先生として活躍されているのでしょうか。今回は、LX DESIGN(以下:LX)に所属するかたわら、東京でデザイン制作会社を運営する中村氏に複業先生になった理由やきっかけ、初授業を終えての感想をお伺いしました。

  <複業先生プロフィール> 中村彩子 デザイナー/制作会社代表 

東京でデザイン制作会社を運営。会社設立前は、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒。2016年に制作会社に就職し、2017年からフリーランスとして独立。ポスターやロゴなどのグラフィックデザインをはじめ、webデザインやプロダクト開発など幅広い案件に携わる。2022年度、グッドデザイン賞を受賞。プライベートでは3歳の娘を育てる。

大手企業・フリーランスを経て法人化。好きを追求して実現したデザイナーとしてのキャリア

まずは自己紹介をお願いいたします。

グラフィックデザイナーの仕事をしている中村彩子です。平面的なデザイン(印刷物・Webなど)を幅広く扱っています。

現在はどのような働き方をされているのでしょうか?

東京でデザイン制作会社を運営し、代表を務めています。現在は6社の企業から業務委託としてさまざまな仕事を請け負っています。

デザイナーを目指したきっかけを教えてください。

デザイナーの仕事に興味を持ち始めたのは、中学生の後半です。中高一貫校だったため、高校受験がなく、進路について考える時間が多くありました。

元々絵を描くことやものを作ることが好きだったことから、美術関係の仕事に就きたいと思っていました。

中村さんが絵を書くことが好きだった理由はありますか?

原点は、幼い頃に書いていた母への手紙です。

手紙は、毎晩私が寝た後に帰ってくる母とのコミュニケーションツールでした。手紙に絵を描いてテーブルに置いておくと、母が喜んでくれたのが嬉しかったんです。

小学生以降は、絵やポスターのコンテストに応募して賞をいただいたこともあり、絵を描くことのモチベーションがさらに高まりました。

「美術」に関する仕事は、絵画や彫刻などのアート系やグラフィックを含むデザイン系など様々にあるように思いますが、具体的にイメージしていた美術系の仕事はありますか?

自分の好きなものを突き詰めて表現するアートも素敵ですが、「クリエイティブを通して課題を解決していく」デザインの考え方に共感し、デザイン方面に進みたいと思っていました。

ー将来デザインの仕事に就きたいと思い始めてから、具体的に準備したことはありますか?

将来デザインの仕事に就くなら、美術大学に通う必要があると考えました。母と相談し、美大受験のための画塾(美術予備校)に通い、高校時代は本格的に美術の勉強をしました。

美術大学を卒業されてからは、どのようなキャリアを歩まれたのでしょうか?

新卒で入社した大手企業では、会社案内・採用資料・IR資料などのビジネス支援ツールを作成するデザイン制作に携わりました。

その後フリーランスのデザイナーとして独立し、法人化。現在はデザイン制作会社の代表を務めています。

中村さんは営業職も経験されたとお話を伺っております。どのタイミングで営業職に携わっていらっしゃったのでしょうか?

大学時代のインターンシップと、新卒時代の少しの間、営業職を経験しました。

お客さんとのコミュニケーションの中で、ニーズを把握し、掘り下げ、解決策を提案することは、デザインの仕事にも通じていると感じています。デザイナーになった今でも当時の経験が生きていると思うことがありますね。

また授業に登壇したい!複業先生として講義をしたからこそ見えた「教える難しさ」

『複業先生』に登録したきっかけを教えてください。

現在、業務委託として関わっている6社の会社のうちの1社が『複業先生』を提供しているLXだったからです。

LXの中で『複業先生』のサービスをつくる者としては、「いつか授業に登壇をしたい!」と思っていたので、今回はとても良い機会でした。

「いつか授業に登壇したい!」という思いを実現できたんですね!実際にどんな授業内容を行いましたか?

「デザイナーってどんな仕事?」というテーマで仕事内容やデザイナーに向いている人の特徴などを話す「キャリア教育」の授業をしました。

キャリア教育となると、中村さん以外にも何人か複業先生が登壇されたのでしょうか?

複業先生は、私以外にも4名いらっしゃいました。

担当したクラスは、1クラス30人。生徒をブレイクアウトルームで10人チームに分けて、それぞれ講師の話を聞く講義形式でした。

担当した学年を教えてください!

小学校6年生です。

授業の構成も具体的にお聞かせいただけますか?

スライドを使用して5分くらいキャリアに関する話をして、後半は生徒たちからの質問に答えました。

実際に初めて複業先生として授業に登壇してみていかがでしたか?

そうですね…。人に教えることはすごく難しいと感じました。

日頃から「どうしたら分かりやすく人に情報を伝えられるか?」を考えながらデザインしているので、伝えることは得意かなと思っていたんですが…

具体的にどんな部分に「人に教える難しさ」を感じたのでしょうか?

自分の伝えたいことをただ話せばいいわけではなく、生徒の興味関心を押さえながら話すことに苦戦しました。

今振り返ると、「これも伝えたい」「あれも伝えたい」という想いが先走ってしまったと反省しています。みんなが興味を持てるように、まずは楽しい面を伝えられたら良かったのかもしれないです。

こういった反省点も授業を実施しなければ見えてこなかったので、今回の授業登壇は自身の成長のためにもとても良い機会になりました。次回は今回の反省点を活かして進められると思うので、また授業に登壇したいです!

中村さんがまた複業先生として登壇される授業がとても楽しみです!今回は貴重なお話しをありがとうございました!


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