複業先生インタビュー
現役大手Slerのエンジニア兼プロジェトマネージャーが複業先生になった理由やきっかけとは?【複業先生インタビュー】

複業(副業)で先生をしたい外部人材と学校現場をつなぐ教育特化型の学校外部人材活用プラットフォーム『複業先生』。

複業先生に登録すると、学校だけでは手が回りづらいキャリア教育やプログラミング教育、グローバル教育、IT教育などの分野において、これまでの仕事や経験を分かち合いたい人がスポットで「先生」として授業ができます。

では、どのような人が実際に複業先生として活躍されているのでしょうか。今回は、現役大手Slerでシステム開発に従事しているエンジニア兼プロジェクトマネージャーの上田さんが、複業先生になった理由やきっかけをお伺いしました。

<プロフィール> 上田晃平 富山県生まれ信州大学出身。新卒で地元の企業へ就職するも、2年後には都内の企業へ転職。現在は基幹システムの改修や人事システムの新規導入に従事。2022年11月、友人と富山県内の空き家を活用した民泊施設を作る会社を共同創業。

経済学部を卒業後「エンジニア1本」でキャリアを築く

ー現在のお仕事を教えてください。

大手SIer(システムインテグレータ:クライアントのシステム開発や運用などを請け負うサービス事業者)でシステム開発に従事しています。会社でのポジションは、プロジェクトマネージャーです。日々プロジェクトマネージャーとして、チームメンバーを統括したり、お客様と交渉をしたりするなど、要件定義や設計を含む開発初期の業務を担当しています。

以前は、フロントエンドやバックエンドなどのコードを書いてものをつくる仕事もしていました。最近は自分自身が直接コードを書く機会も少なくなりましたが、趣味の範囲でコードを書いています。

ーなぜ現在も、趣味でコードを書かれているのでしょうか?

コードを書いていかないと、脳が錆びていく感覚があるからです。2022年に馬術競技者のサポートサービスを立ち上げたのですが、その中でもコードを書いています。

ー今までのキャリアを教えてください。

大学の学部は経済学部でしたが、就職してからはエンジニア1本です。

就活時はさまざまな会社を見ていたものの、「これから先はITスキルが必須になる」と考え、地元のシステム会社に入社を決めました。入社して2年経ち、より幅広くいろいろなことに挑戦したいと思い、今の会社に転職をしました。

ーシステムエンジニアの魅力は何だと思いますか?

エンジニア業界は、ものすごいスピードで技術が発達していくので、日々勉強したり新しいスキルを身につけたりすることに面白味を感じています。

またエンジニアは、プログラミングのイメージが強いと思いますが、実は人とのコミュニケーションや資料の作成など仕事内容が幅広いです。さまざまな人と関わったり、プログラミング以外の仕事もできたりするのもエンジニアの魅力ですね。

自分の可能性を試すために『複業先生』に登録する

ー複業先生に登録したきっかけを教えてください。

自分の可能性を試してみたかったというのが1番大きな理由です。

2021年の12月に、共同創業をしたパートナーと「俺たちそろそろ30歳になるね、20代は目の前の仕事に打ち込んできたけど、30歳からは何をしていこうか?今までやってきたことは間違いではないけど、自分たちで仕事を請け負い、もっと社会に価値を提供していけるといいよね」と話をしていたんです。

また、立派な肩書や先生が付くような経験はないけど、今までの経験を現代の小学生や中学生に伝えることはできるのではないかとも話をしていて。

しかし、自分の学生時代の経験を振り返ると、学校にゲストが来て授業を受けることはあったものの、正直あまり面白くなかったことを覚えています。あまりにも歳が離れていて、何かを成し遂げ終えた人の話は刺さらなかったんです。

でも、今の自分たちは30歳の年齢で比較的若い。また、学生生活からも程多くないので、現代の学生が抱える悩みに寄り添うことができると思いました。だから母校を訪ねて「授業で話をさせてもらえないか」と聞いてみました。

しかし、予算やスケジュールの問題で「いきなり授業は難しいですね…」と言われてしまって。その後、いろいろと調べていく中で『複業先生』を知りました。「まさに自分たちがやりたいことと一致しているのではないか!」と思いすぐに登録をしました。登録して時間は経っていましたが、授業依頼を受けて実際に登壇することになりました。

ー実際に行った授業内容を教えてください。

2022年6月28日に静岡県下田市立下田中学校でキャリア教育を行いました。

私以外にも違う職業の方がいました。授業テーマは、「子どもの可能性や将来について考えよう」で、私は、エンジニアとしてのリアルなキャリアパスをお話しました。

具体的には、自分の性格の「めんどくさがり」だけど「コツコツやっていくことが好き」という相反する性質の人は、エンジニアに向いているのではないかというメッセージをお伝えしました。事前に3枚程度スライドを作成して、自己紹介や伝えたいメッセージを明確にして当日を迎えましたね。

また複業先生として登壇し、子どもたちと深い対話がしたい

ー実際に複業先生をやってみてどうでしたか?

伝えたいことは伝えられたと思いますが、「もっともっと子どもたちと話したい」「子どもたちの話を深掘りすれば、より面白い話が出来そうだ!」と思いました。

授業の中では生徒さんからいくつか質問を受けて、中にはとても鋭い質問だなと感じるものがありました。自分が中学生の頃に比べていろいろなことを考えながら生活をしているんだなと思い、もっと深く話したいという気持ちが湧きましたね。

またぜひ機会があれば、複業先生として授業に登壇したいです!

ー今回は貴重なお話をありがとうございました!上田さんの今後のご活躍を心から応援しています!


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