授業実施レポート
【LX DESIGN代表金谷特別講義】挑戦心を醸成するため「はじめの一歩」を。@土佐塾中学校

2022年4月14日、高知県高知市立土佐塾中学校にて、LX DESIGN (以下:LX)代表取締役社長 金谷智がアントレプレナーシップ(起業家)教育の授業を行いました。

今回の授業で金谷は、自身が起業家となるまでの話やお金の価値観について語りました。

<複業先生プロフィール>金谷智 LX DESIGN 代表取締役社長

1990年、富山県生まれ。 高岡高校、東京学芸大学 教育学部を卒業後、公立小学校学級担任などを経て、教育系スタートアップ(株)LXDESIGNを設立。 教育特化型複業プラットフォーム”複業先生”を中心に、テクノロジー×教育領域のサービスを全国展開。創業時につくった教育系大学生のためのLXゼミは年間参加者300名を超えるコミュニティに。都内私立大学での客員教員、地元富山大学での授業など、国、行政、企業、多様なプレイヤーを巻き込んだ、学校の新たな関係人口創出エコシステムに注力。

「はじめの一歩を踏み出してほしい!」先生方の熱い想いから生まれた授業の実施目的と依頼背景

土佐塾中学校の先生方は、生徒たちに以下のような課題を感じていました。

  • 挑戦することに恥じらいの気持ちを抱いている
  • 新しいことに対し、はじめの一歩を踏み出せない

先生方は「新しい活動に触れてみるだけでも成長する機会をつくれるのでは」と感じているものの、なかなか挑戦する生徒がいません。それではもったいないと感じた先生方は、『複業先生』に授業依頼をしました。

今回、この想いを汲み取って複業先生を引き受けたのは、LX DESIGN代表の金谷。最前線での起業家の話を聞くことにより、挑戦している人の立ち振る舞いや自己効力感、自己肯定感を知ってもらうのが、今回の授業のねらいです。

金谷は、上記の依頼背景を踏まえて自身の経歴やLX DESIGNでの取り組み、自身の起業家としての考え方について話しました。

教師一家に生まれ、自身も教師になった金谷|キャリア選択に危機感を覚えたきっかけ

授業の最初は、金谷の生い立ちからはじまりました。

幼少期は、両親が学校の先生をしていたこともあり、自然と自分も教師を目指していた金谷。しかし、小学校の先生になったものの、学校教育について次のような疑問を持っていたそうです。

「子どもたちが学校に通って先生と接するだけでは、仕事に対する具体的なイメージが湧きにくい…仕事と言われると、家族がやっている仕事か学校の先生の仕事だけが想起されるのではないかと考えるようになりました。」

実際、金谷自身も大学時代に起業家と出会うまで、起業家という存在を知らなかったと続けます。ここで金谷は自身の仕事に対する価値観を変えたデータを紹介しました。

「子どもに将来の夢を思いついたきっかけを聞いたとき『全体の約8割以上は、実際の体験や動画、本、インターネットの情報から考えた」という統計データ(やる気スイッチグループ「将来なりたい職業や将来の夢」親子アンケート)があります。子どもたちのキャリア選択は、知っているか・知らないかで大きく左右されるんです。だからこそ、子どもたちの視野を広げ、色々な仕事・選択肢があることを教えるためにも、『複業先生』のようなサービスが必要だと感じています。」

まずはお金について勉強しよう|お金をいただくこととやりがいの関係性

次に金谷は、起業家として考える「お金の価値」について話します。金谷は生徒たちに、「普段どんなときにお金を使いますか?」と問いかけました。

生徒からは自販機や電車、食堂といった回答が出る中、「そのお金はどうやってつくられていると思う?」と話し始めました。

「お金は社会に還元できる価値を自ら見出したときに生まれるものです。お金がなかったら電車にも乗れませんし、何かを買うこともできません。それくらいお金は生活の基盤をつくっています。

でも、ほとんどの皆さんははお金を使うことはあっても、自ら価値を見出してお金をいただく体験をしたことがないのではないでしょうか。私の頃もそうでした。」

それでも金谷の「自分でお金を稼いだことがある人はいますか?」の問いには、複数人の生徒が手を挙げました。驚いた金谷は、どうやってお金を稼いだのかと質問します。

これに生徒たちからは「土佐塾中学校で行っている探究活動の一環としてアイス販売で15万円稼ぎました」「メルカリで3万円の売上をつくりました」などさまざまな回答が飛び交います。金谷は生徒からの回答を聞き、自分の頃よりもお金が身近になっていることにさらに驚いた様子でした。

続いて金谷自身はアルバイトやフリーマーケットでお金を稼ぐ経験をしたものの「自分が本当に人生かけてやること以外はお金をもらっても楽しさを感じられなかった」という結論に行きついたと語りました。

最後に金谷は、生徒にこれから生きていく上でのアドバイスも送ります。

「日本の美学の中には、お金について知識があったり、話したりすることを良く思わない文化があります。でも、野球のルールを知らずに野球をやることはないですよね。それと同じで、世の中はお金がある前提で物事が成り立っています。起業やお金に興味がある人だけでなく、まずは皆さんお金について学んでみると良いと思います。」

「人・会社の成長」を問われた|生徒からの質問タイム

質問タイムでは、「人として成長するためにはどうすれば良いですか?」とある生徒から問いが出ました。

金谷は、いろいろな地域に住んだり、新しい人と出会ったりすることで、多様なアイデアを得られると答えました。実際金谷も、大学時代にアメリカのシリコンバレーに行き、さまざまな人に出会い、「人としての幅が広がる感覚」を得たそうです。

次に手を挙げた生徒からは、「今後どうすれば会社が今よりも成長すると思いますか?」と質問が出ました。

金谷は、深い質問が出たことに驚きながら、次のように答えました。

「今の10代の中から、僕たちと一緒に働きたいと思ってくれる人たちがどれだけ出るかが勝負だと思っています。学校・教育業界の関係人口を増やし、教育業界が魅力的になる環境をつくりたいです。」

最後に金谷は、「皆さんと一緒に働ける日が来るのを楽しみにしています」とメッセージを残し、今回の授業は終了しました。

起業家教育については『複業先生』にお気軽にお問い合わせを!

今回の記事は、高知県高知市立土佐塾中学校にて実施された、複業先生を活用した起業家教育についてご紹介しました。複業先生として登壇したLX DESIGNの金谷は、視野を広げることの大切さやお金にの価値観、楽しみながら何かに挑戦することの大切さについて話しました。

今回の記事を読んで「他校の事例も見てみたい」「『複業先生』について具体的に知りたい」「学校の先生とのつながりをつくりたい」と思われた学校の先生方、まずはお気軽にご相談ください。


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