学校インタビュー
PBLで『複業先生』を活用!当たり前を疑う大切さに気づけたフィードバックの内容とは?@埼玉県美女木小学校

子どもたちが自ら問題を見つけ出し、問題解決に向けて行動することを重視する「PBL」(Project Based Learning:課題解決型学習。埼玉県戸田市立美女木小学校の5年生では、2022年に初めてPBLスタイルの授業を実施しました。

今回は実際にPBL授業の担当を担った井上先生に、『複業先生』を活用したPBL授業の感想をお聞きしました。

子どもたちの成長につながった|外部人材を取り入れたPBLの成果とは?

-『複業先生』を利用してみたいと思われたきっかけは何でしたか?

以前、別の学年の授業でも『複業先生』のサービスを活用していた経緯があり、「ぜひ5年生のPBLでも活用したい」ということでお声がけさせていただきました。

それまでは正直、「授業で外部講師の方を活用する」考えに至ったことがありませんでした。

-美女木小学校の5年生にとって今回が初めてのPBLだったとお聞きしております。初めてのPBLで、『複業先生』を活用してみていかがでしたか?

『複業先生』を活用したことで子どもたちにとって良い機会をつくれたと実感しています。

実は、学校として本格的に1年間PBLを実施するのは今回が初めてで、手探りの状態でした。PBLに関して右も左もわからない状態だったからこそ、外部の方のお力を借りることができたのは助かりました。

特に子どもたちの取り組みに対して、様々なフィードバックをいただけたことは、子どもたちのモチベーション向上にもつながったと思います。

ーなるほど。具体的に複業先生のフィードバックは、どのように子どもたちの役に立ったのでしょうか?

「それって本当に解決策になるの?」「こんな課題もあるかもしれないね」というような新しい視点やアイデアを講師である複業先生からいただけたことで、子どもたちの刺激になっていました。

普段の学校の授業では、どうしても「1つのことができるようになったら完了」してしまう完結型の授業やプロジェクトが大半を占めます。一方で、今回のPBLはPDCAのサイクルを回していく長期プロジェクトです。

PBLでは何か課題が解決したら、また次の課題が見えてきますよね。このサイクルを繰り返す中で、外部の方のアドバイスをいただけたのが子どもたちの成長につながったのではないかと考えます。

常識に疑問を持つことは素晴らしい!総評で複業先生から褒められたことが生徒の自信に

-『複業先生』を活用した授業で印象に残っているエピソードはありますか?

「当たり前を疑うことができていて素晴らしい!」「身近なものや出来事に疑問や課題を感じて、解決しようとする姿勢はとても大事なことですね!」と発表会の総評で複業先生から褒めていただいたことは、子どもたちも心に残っていると思います。

普段、子どもたちも教員もずっと学校の中にいるため、学校にある様々なルールや状況が当たり前になってしまいます。

日常に潜んでいる無意識にルール化された常識に疑問を持つことは、大人でも難しいとですよね…そういう意味でも、普段は学校の外にいる複業先生に広い視野からアドバイスをいただけたことは、複業先生を活用するメリットであると思いました。

-今後も『複業先生』を活用する場合、どんな話をしてもらいたいですか?

「子どもたちに自分の人生を切り開くためのキャリアのヒント」をお話ししていただきたいです。

私自身は教員のため、キャリアという意味では教員の話しかできません…だからこそ子どもたちにはぜひ様々な職業の方の話を聞く機会を提供したくて。「こんな仕事があるんだ!」や「自分たちが今勉強していることは、将来こんな風につながるかもしれない」などの気づきを得てもらえると良いのではないかと思います。

ー『複業先生』をこれから利用する学校の先生に向けてアドバイスをお願いします!

授業成功のコツは、事前に登壇してくださる複業先生がどんな人なのかを子どもたちに紹介しておくことです。事前質問を考える時間をつくることが大切だと思います。

普段接する機会のない大人を目の前にすると、緊張して話せない子どももいます。すぐに質問を思いつく子もいれば、少し時間が必要な子もいますよね。そのため、事前準備があると授業がスムーズに進むと思います。

-なるほど。確かに少し事前に情報を聞いているだけで、子どもたちも「こんなこと聞いてみよう!」と考えられるかもしれませんね。『複業先生』はどんな先生や学校におすすめしたいですか?

学校の中だけで聞くことのできない話を子どもたちに聞かせたいと思っている学校には、『複業先生』の活用をおすすめしたいです。

これからは、小学校も学校の中だけではなく外の社会や地域とのつながりを持っていくことが大事になっていくと思います。今の子どもたちが大人になって社会に出ていく2030年代は今よりももっと、自分自身で問いを立て、課題解決することの必要性が増すと考えるからです。

ーそうですね!自ら考えて行動する視点を身につけてもらうためにも、複業先生の活用は効果的だと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました!

PBLでの『複業先生』の活用は子どもたちに「複合的な視点」を提供できる

美女木小学校の5年生にとって、初めての本格的なPBL。PBL授業で『複業先生』を活用したことで、子どもたちはより複合的な視点から物事をとらえられるようになったそうです。

インタビューでは、井上先生が日頃から子どもたちの反応を丁寧に見守っていらっしゃる様子が伝わりました。学校の中で常に子どもたちと一緒にいる井上先生だからこそ得られた気づきをたくさんお話いただきました。井上先生、ありがとうございました! 

また、美女木小学校では日々、FacebookInstagramを更新しています。日々の学校の様子が垣間見えますので、是非ご覧ください! 


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