研究主任という立場で授業研究の研修を行ったり、総合的な学習の時間における主任を務めていたりします。

昨年度まで教職大学院に2年間通い、「協働的な校内研修の開催方法」について研究していた経験があるため、現在様々な場面で研究内容を活かしたいと思っています。

当校の生徒は純粋で素直な子が多く、みんな落ち着いて授業を受けています。また「授業が楽しい」や「学校が好き」など学ぶことに対して前向きにとらえている生徒も多いです。

ただ、私たちが考える課題としては、大人からの指示を待って行動する傾向にあるため、主体性や社会性の育成必要だと。「自分に必要なことを考え、行動する」や「今の現状をより良くする案を自分や人のために創造する」などの力を育む必要から教育目標を改め、それを育む手段として「アントレプレナーシップ教育」を取り入れることにしました。

起業家の複業先生をお招きして、授業でご講演していただいたことがありました。

起業家の方々が持っている「人のために何かしたい」「誰かのために何かを創造したい」という主体性が、わたし自身も勉強になりました。大学教授の方が「起業家＝ありがとうクリエイター」とおっしゃっていたことと一致しました。

様々な起業家の方々の授業を受けたことによって、総合的な学習の時間を使って生徒たちが実際に家族や自分の困りごとを解決する時間をつくってみたり、「世界の困りごと」というテーマでSDGsに関する授業を行いました。

実際に動いてみたことで、生徒たちは困りごとを解決するには、ひとりだけでは成し遂げられないことも実感したみたいです。

そのため、共感を与えるにはどうしたらよいかを「ピッチ大会」で学んだり、人の協力を得るためにどうしたら良いかを考える「グループワーク」なども実施しました。ピッチ大会では移動の負担を軽減する「海を飛べるスケボー」や、食べ残した野菜でつくる「お野菜リップスティック」など、柔軟かつ新鮮なアイデアが出てきました。

とにかく案を考えてみることを楽しそうにやっていました。周りの友達が出したアイデアから感化されて、自分のアイデアをブラッシュアップさせている姿も見ましたね。

当校が位置する地域では、人口の44%が高齢者（※柳都中学校が位置する新潟県新潟市中央区栄町地域に限る）であり、少子高齢化が深刻に進んでいます。

地域の方々は「子どもは宝だ」と言ってくださり、学校の取り組みに協力的です。ただ地域からの愛を受け取るだけでなく、子どもたちにも「地域に貢献していく」という気持ちを持ってもらいたいと願っています。そのため2024年度は、地域課題を地域の方々と協働で解決していく学習をする予定です。

補助金説明会に参加して『複業先生』を知りました。学校の先生ではない方々のお話を聞けるのは良い機会ではないかということで、学校でもスムーズに導入が進みました。

「なんのためにやるか？」を明確することを大切にしています。できる限り全体で目線を揃えて、共通認識を深めていくことが重要であると思っています。

どの複業先生もご自身の経験を踏まえて、こちらの要望に応じて説得力のあるお話をしてくださったため、全ての授業が印象に残っています。

生徒たちのピッチにアドバイスをするアドバイザーとして、来校してくださった複業先生もとてもありがたかったです。丁寧かつわかりやすい指導をしてくださいましたね。生徒たちが「次どう動いたら良いのか？」や「どんなことを直せば良いのか？」をピンポイントでお話してくださいました。

「できたから終わり」ではなく、他の方の視野を入れることで、修正ポイントがある“気づき”と手を加えてみる“実践力”を身につけられたと思います。また生徒たちはいろんな複業先生のお話を聞いて、生き方の視野を広げられたことも良かったと考えています。

LX DESIGNのみなさんが、親切にサポートをしてくださったので、苦労は感じませんでした。こちらの要望を汲み取り、適切な複業先生を紹介してくださったおかげで、授業実施までスムーズに進みました。

はい。『複業先生』は学校以外の方から学びを得られる機会です。今後も幅広く様々な複業先生にご登壇いただきたいと思っています。