2023年4月27日(木)に行われた、グロービスが主催するスタートアップ企業を対象としたアクセラレータープログラム「G-STARTUP」(https://g-startup.jp/ )。
LX DESIGN(以下:LX)は、G-STARTUPにおける6th Batch Demo Day(成果発表会)にて国内有数のベンチャー・キャピタル、エンジェル投資家ら過去最大110名超の出資検討者を前に事業プレゼンテーションを行い、優秀賞とオーディエンス賞を同時に受賞しました。
LX代表取締役社長である金谷は、W受賞にともない「G-STARTUP突破と活用の要諦」をテーマに2023年6月7日にウェビナーに参加。ウェビナーでは、受賞に至ったプロセスや背景、G-STARTUP参加前後で感じた事業・今後に対する考え方の変化などに関する質問を受け、さまざまな角度から答えました。
今回の記事では、ウェビナーでの質疑応答の様子をお届けします。
優秀賞とオーディエンス賞のW受賞を受けて感じた「内面の変化」と「受賞理由」
優秀賞とオーディエンス賞のW受賞おめでとうございます!W受賞を受けての率直な感想をお聞かせください!
今回G-STARTUPに参加させていただいたことで、自分自身の内面の変化を大きく感じました。
今LXは、ありがたくも複業先生(講師)・学校登録者数が年々増加しています。そのため、この数年で『複業先生』が市場から受け入れられているということを確信できました。
しかし、ここからユニコーン級の企業に成長していく未来やグローバルに展開していくビジョンが自分の中では見えていても、世の中にはどう写っているのか不安に思うこともあって…ただ今回W受賞を経たことで、投資家の方々から多くの共感・仲間意識を得られ、自分自身やLXの事業に自信を持つことができました。
また大義やパーパス、哲学を理解していただける新しいご縁にも恵まれて、自分自身は「今どうあるべきか」を考えられるようになりましたね。
なぜ今回優秀賞とオーディエンス賞のW受賞を達成できたと思いますか?
「なぜ金谷」「なぜLX」「なぜ教育業界」がオーディエンスの方々に伝わったからではないかと考えています。私は、ピッチをする際「なぜその人がやるのか」を重要視しているんです。
またオーディエンスの方々からは「教育業界でやり切ります」という熱意が圧倒的に高かったともコメントをいたただきました。
学校の先生一家に生まれた金谷|教師・起業を経て『複業先生』が誕生した経緯
『複業先生』が誕生した背景を教えてください!
私は、両親含め親族ともに学校の先生の家庭に生まれました。
そのため、物心ついたときから学校の先生を目指していて。 大学卒業後は、 幼い頃からの夢を叶えて小学校の先生として4年間働きました。
しかし、現場で働く中で「教育業界にイノベーションが起きないこと」に危機感を覚えました。「自分の力で学校を変えたい」。そう思って、まずは多くの教員や保護者と対話を繰り返しました。対話を深めていく中で、教育業界には構造上の課題があることに気づき、テクノロジーの力で教育業界の課題を解決しようと決めました。
そこで私が選んだ手段が、起業。起業して数年経ち、リリースしたサービスが学校と外部人材をつなげるマッチングサービス『複業先生』です。
今まで事業を立ち上げられた中で一番大変だったことは何ですか?
最初の営業が一番大変でした。
さまざまな地域にある学校に営業しながら、0から100校まで伸ばしていく過程が一番苦労しましたね。テレアポや飛び込み営業、地域の方々からのご紹介を経てゼロイチの開拓を乗り越えることができました。
組織づくりにおいて気をつけていることはありますか?
イノベーションを起こすには多様な考え方が必要だと考えているため、教育業界以外のメンバーも多数採用していることです。
とくに世で言うマイノリティに属する人の採用に注力しています。短時間勤務をするワーキングママや地方在住の新卒社員、元校長先生など多種多様です。多様な人材を採用しなければ、教育業界でイノベーションを起こすことは難しいと考え、組織全体で多様性へのチャレンジにも取り組んでいます。
教育業界のマーケットを開けるLX|G-STARTUP参加を経て得た確信とは
G-STARTUP参加前後で金谷さんの事業に対する考え方や今後の成長について、何か変化はありましたか?
目線が上がったこと、許しをいただけたこと、事業をやる意味を再認識できたことが挙げられます。
とくに、LXの事業は人の生い立ちや原体験を癒す世界平和にもつながるような事業をやっていることに再度気づくことができました。公教育は、貧困地域や過疎地域まで届いている「世界最大のインフラ」である認識が深まりましたね。
最後にご参加いただいているオーディエンスの方々に一言お願いいたします。
今LXは、知見や経験もあり大規模なロビイング活動や営業活動ができる投資家の方々がたまたま教育業界に挑戦しなかっただけの世界観に存在していると考えています。
だからこそ私たちと一緒に投資家の方々も一体となって教育業界に挑戦できる世界をつくることができれば、当然教育業界とその周辺産業は変化するだろうと思っています。
また教員の働き方改革やキャリア教育の必要性が叫ばれる世の中で、誰もが「教育業界のマーケットを開けるべきだ」と確信していますよね。世界各国で競合と言われる学校教育系の企業は500程伸びている状況です。
「じゃあ日本では誰が教育業界のマーケットを開けるの?」となったときに、数字や市場規模よりも、ビジョンや熱量、将来の解像度を評価いただいて、最終的に優秀賞とオーディエンス章を受賞できたのではないかと考えています。
ただ、これからも僕たちは今回の結果に遜らず、日々成長し続ける組織であり続けたいと思っています!
今回は素敵なお話をありがとうございました!