2023年9月9日、複業先生コミュニティで月に一度実施しているオンラインイベントを開催。今回は、過去の実施授業から「授業づくりのポイントや現場のリアルを学ぶ!〜対話イベント〜」として、授業動画視聴タイムから交流タイムまでさまざまなコンテンツを用意しました。
今回はイベントルールとして「積極的にコミュニケーションを取りましょう!」「バックボーンの違う相手を受け入れて承認しましょう!」を掲げたため、複業先生同士が深くつながる時間を設けることができました。
※複業先生コミュニティとは「ともに学び、教育とつながる」をコンセプトに、一人ひとりの存在を認め合い、Well-beingを高めるための協創型コミュニティです。学校と社会の垣根を超えて複業先生同士が交流・連携・育成し合うだけでなく、自分自身のキャリアを見つめるきっかけを提供します。
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「過去の授業動画からより良い授業を考える」開催背景と目的
今回の開催目的は、複業先生として登壇経験がない方に向けて、授業イメージを持っていただくこと。また複業先生同士の交流タイムを設けることで、複業先生コミュニティの士気を高めることも目的のひとつとして掲げていました。
- 11:00~11:05 LX DESIGNについて紹介
- 11:05~11:15 Check in/自己紹介タイム
- 11:15~11:30 過去の授業動画視聴
- 11:30~11:50 交流タイム
- 11:50~12:00 Check out / まとめ
当日は上記のタイムスケジュールに沿って進められました。当日のアジェンダの中ではとくに、授業動画視聴後の交流タイムが全体の学びや気づきが深まった非常に実りのある時間でした。
『複業先生』を提供するLX DESIGNについてご紹介
イベントの最初には、『複業先生』を提供するLX DESIGN(以下、LX)の紹介から始まりました。
学校現場が、教育に関わりたい多様な民間人材に授業をお願いできる外部人材活用サービス『複業先生』。 現在約1000名を超える複業先生登録者が全国各地・海外にもいらっしゃり、導入校は300校を超えているとお話がありました。
複業先生が登壇した授業は下記の授業レポートからもご覧いただけます▼
バックボーンや世代を超えて交流!Check in/自己紹介タイム
Check in/自己紹介タイムでは、下記のトークテーマに沿って2〜3名に分かれたルームで交流しました。
- お名前
- ご所属
- 複業先生に興味を持ったきっかけ
- 本日の参加理由
今回のイベントには教員の方から現役大学生まで幅広い参加者が募り、バックボーンや世代を超えて交流できました。
授業評価満点!漫才教育家・ピン芸人かける氏の授業動画視聴
Check in/自己紹介タイムを終えた後は、授業評価満点を得た漫才教育家・ピン芸人かける氏の授業動画を視聴しました。
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ピン芸人かける氏が「何をしているときが一番楽しい?」「何が得意?」と生徒に問いかけることから始まった授業。「音楽を聴くことが好き?」「スポーツは得意?」などの様々な問いかけに、生徒は次々と手を挙げます。
しかし「自分のことを面白いと思う?」という問いに対して、手を挙げた生徒はいません。 「日本人は、自分のことを面白いと思っていても、こうして自ら手を挙げられる人は少ないのです。でも、皆さんは実はすでに面白い。それを、今日の授業で伝えていきたいです」と、ピン芸人かける氏は伝えました。
そこでピン芸人かける氏が用意した授業は、「変なところを見つけ出せ!ツッコミ1000本ノック!」と「大喜利力を高める〜ボケバトル〜」。
ツッコミ1000本ノックからは、子どもたちがツッコミを入れた回答に即座にフォローを入れるコミュニケーション術を学び、ボケバトルでは、全員に平等に回答を回すファシリテーション術を学びました。
授業づくりに大切なポイントは何か?気づきや学びをシェアした「交流タイム」
授業動画視聴後は4〜5人のグループに分かれて交流タイムを設けました。お互いに授業動画を視聴して得た気づき・学びをシェア。下記には、実際に挙げられたそれぞれの感想を記載しています。
「かけるさんが短い時間に生徒と信頼関係を築けていたのは、上手く生徒を褒めたりフォローしたりしていた気遣いが関係していると思いました」
「子どもたちが答えたどんな回答でもすぐに返答している姿が印象的で、今後の授業づくりにいかせるポイントを学べました」
「人前で話す時は『伝えなきゃ』という想いが先行して一方的になってしまうことがありますが、相手との掛け合いが何よりも大切であると学びました」
「かけるさんは芯をついた言葉と、笑いを取る言葉のバランスが取れていて、メリハリのある授業だと思いました」
「私は小学校の教員をしていますが、今回の授業動画を見て授業スキルと漫才スキルは似ているところがあると感じました。教員の中で導入と言われる部分が、漫才師の方の中では振りになっていましたね。何事も最初の切り口が、子どもたちや会場のみなさんを同じ土俵に乗せるために重要であると思いました。
また、子どもがさまざまな回答をする中でかけるさんが即座に反応できたのは、子どもの反応をある程度予測しておいたからではないかと考えます。自分の話の軸を1本持っておくことは大切です。ただ教員をしている上で、自分が予測していない回答が子どもたちから出たときに『それは置いといて』と子どもの考えを遮ってしまうこともあるんですよね…
そのため、これから私自身も常にさまざまな観点から子どもたちからの回答・反応を予測して授業を実施していこうと思いました」
交流タイムでは、お互いの気づきや学びを真摯に受け止め、さらにそれぞれの学びを深める時間をつくることができました。交流タイムを終えた後は、2人ペアになって「自分であればどんな授業ができそうか」を話し合いました。
毎月さまざまなイベントを実施する「複業先生コミュニティ」への参加はこちら!
今回ご紹介したイベントは、「複業先生コミュニティ」が毎月実施するイベントのひとつです。複業先生コミュニティでは、今回のような授業づくりを学ぶイベントだけでなく、複業先生養成講座や読書会など毎月さまざまなイベントを実施しています。
こんな方におすすめ▼
- 複業先生として実際の授業イメージを湧かせたい方
- 異業種の方とつながりたい方
- 教育分野を自分のキャリアの一部にしたい方
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皆さまと複業先生コミュニティでお会いできることを心から楽しみにしております。