イベント開催レポート
【月イチLIVE授業】「三足の草鞋」で活躍する斉藤由香さんのキャリアの秘訣

LX DESIGN(以下:LX)が主催する第6回目の月イチLIVE授業は、女性起業家シリーズでお送りします。

「月イチLIVE授業」とは、『複業先生』に登録している講師(複業先生)が登壇するオンライン授業です。月に1回90分の授業を、放課後の時間帯に行っています。

今回のゲストは、自動車メーカーで働くかたわら、キャリアコンサルタントそして講師業まで行う斉藤由香さんです。この記事では、斉藤由香さんのやりたいことの見つけ方から、実際にやりたいことを実現する方法までご紹介します。

<登壇者プロフィール>

斉藤 由香さん 兵庫県出身。自動車メーカー総合職として勤務。就活生のメンターや労働組合業務にも従事し、職場風土改善や働き方改革、ダイバーシティを推進。国家資格キャリアコンサルタントを取得したことをきっかけに、兼業で学生から社会人までキャリアアップを支援。

「自動車メーカー×キャリアコンサルタント×講師業」の道のり

自動車メーカーで働くかたわら、キャリアコンサルタント、そして講師業まで行う斉藤由香さん。今回は、斉藤さんが三足の草鞋を履いて活躍できる秘訣を高校2年生に向けてお話ししていただきました。

斉藤さんは、神戸大学卒業後自動車メーカーに入社し、生産管理部に所属しました。そこではタイに3年間駐在し、異文化の人と働く面白さを感じたそうです。タイから帰国後、会社外の組織「企業内労働組合」に出向しました。出向期間中は、女性活躍推進や働き方改革などに取り組まれたとのことです。

その中でキャリアの歩みや悩みは十人十色であることに気づきます。そして、自分自身もキャリアに悩んだ経験からキャリアに悩む人のサポートを行いたいと考え、キャリアコンサルタントの資格を取得しました。その後、「Mogana ビジネス家庭教師」として起業、「三足の草鞋」で活躍を始めています。

斉藤さんは、起業したことをきっかけに講演する機会が増えたと語ります。かつて斉藤さんが講演していた際に、視聴者の手元にある「方眼ノートの取り方」に目を付けました。方眼ノートの取り方をより効率的に提供する方法があるのではないかと思い、現在は方眼ノートトレーナーへの道にもキャリアを広げています。

イメージしたことはいずれ現実になる

斉藤さんが、今のキャリアを実現できている理由には「イメージしたことは、現実になりやすいため」と答えています。大学時代、斉藤さんは部活動や趣味の旅行に打ち込み、キラキラした大学生活を思い描いていました。

実際、タッチフットボール部に所属し、チームビルディングを学んだり、大学活性化を理念に掲げさまざまなイベントを運営する「ベルカン」を友人と立ち上げ、ゼロからイチを生み出す(=誰もやったことのない新しいことをはじめる)方法を学んだりしていました。

また斉藤さんは、多種多様な人と出会う大切さを語ります。「大学生活って人によって過ごし方が色とりどりで。同じ大学でもいろいろな人と交流することで、こんな大学生活があるんだなと具体的なイメージが湧くと思います。」

そして、生徒たちに質問を投げかけます。

「皆さんは、高校を卒業する時、どんな学生生活の終わり方をしたいですか?友達とどんな言葉を交わしていたいですか?どんな大学にいたいか、誰といたいかなど、何となくでいいのでイメージでも持っておくと、未来が拓けるのではないかと思います。人生は片道切符です。30代後半の私が100億円払ったとしても、20歳の頃には戻れません。当たり前ですが、いくらお金を払っても昔には戻れないのが現実です。」

「だからこそ、今やりたいことやチャレンジしたいことは惜しみなくやってみることが大切。そうすると、自分だけのオリジナルストーリーができると思います。」

「知識・人とのつながり・経験」が人生の価値を高める

次に「高校2年生の皆さんでも、今だからこそできることがたくさんある」と斉藤さんは語りました。

「『これがしたい』『こんな風になりたい』などの理想がなくても、まずは『どんな学生生活を送りたいか』や『どんな人と過ごしたいか』などを考えてみてください。自分の想いや理想のイメージが、家で例えると、家の基盤(土台)になります。屋根の部分に彩りあるキャリアを持ってくるとしたら、2本の柱が必要です。」

斉藤さんは、2本の柱を「知識」「人とのつながり」、その柱を太く頑丈にするのが「経験」と考えています。

「知識の身につけ方は、勉強です。ただ勉強するのではなく、なるべく広く学ぶこと。そして『なんでも見てみよう』と好奇心を持つことが大切です。」

働き方を知る際も同様。斉藤さんは、働き方を知る際にテレビやネット、SNSから情報を集めるだけでなく、実際に人に会ったり、会社を訪問したりして、情報収集することも大切にしてほしいと語りました。斉藤さんは、人との出会いによって、人生の大事な選択をする時の直感やフィーリングが磨けると考えています。

今出会っている人を大切にすると「つながり」ができる

斉藤さんは、人とのつながりをつくるには、まずは周りにいる人や支えてくれている人、仲間を大切にすることが大事だと続けます。斉藤さんは周りにいる人や支えてくれる人を大切にしていたら、予期せぬチャンスが降ってきたと語りました。

「大学の友人が『大学で講義をやってくれない?』と声をかけてくれたり、小学校の友人と就職で再開し私のセミナーを受講してくれたり、組合出向中に出会った同僚とは、ともに資格勉強を初め、一緒に起業することになったり、私のキャリアは今まで出会った人によって支えられているんです。

もしかしたら今皆さんの隣に座っている人も、未来のお客さんやビジネスパートナーになるかもしれません。今一緒にいる仲間を大切にしてほしいです。」

最後に、斉藤さんは、家の柱を太くするのは「経験」と続けます。

「高校生の皆さんには、一度きりの人生、『やってみようかな』というちょっとした気持ちを大切に、小さな一歩でいいので、踏み出してほしいです。」

後半は、質問タイムに移ります。「大学を選ぶ際、いろいろなことに興味があって学部を決めきれないのですが、どうしたらいいですか?」高校生が質問を投げかけました。

斉藤さんからは、「大学は主に、専門大学と総合大学に分かれていますが、総合大学を選んでみるといいと思います。総合大学には、文学部や経済学部、国際学部など多様な学部があるので、さまざまなバックグラウンドを持った人に出会うことができると思います。総合学部は、自分の所属する学部の必修科目さえ取れれば、他の学部の講義を受けることができますよ。」

最後に斉藤さんは、「人との出会いはその後の人生に必ずプラスに働いてくれますので、ぜひ皆さんには動き回ってもらって、多くの人に出会ってほしい」と語りました。

『複業先生』をを通して子どもたちに開かれた教育を

今回の月イチLIVE授業は、子どもたちに「自ら行動する大切さ」や「知識・人とのつながり・経験からのキャリアのつくり方」を伝える時間になりました。

これからもLXは月イチLIVE授業を含むさまざまなイベント企画や『複業先生』の運営を通して、子どもたちに「開かれた教育」を提供していきます。


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