2022年11月10日、株式会社LX DESIGN（以下：LX）代表の金谷が『創業手帳』 の創業者・大久保幸世さんが講師の明治大学MBAスタートアップ論「教えない授業」に登壇しました。
金谷は、自身が起業家となるまでの話や教育業界の現状、教育業界に対するLXのアプローチについて語りました。
起業の目的は「学校業界にイノベーションを起こすこと」｜『複業先生』が誕生するまでのストーリー
講義の最初は、金谷の自己紹介から始まりました。両親ともに学校の先生だった金谷家。そのため金谷は、物心ついたときから学校の先生を目指していたと語りました。
「幼い頃からの夢を叶え、小学校の先生として4年間働きました。しかし、『学校業界にイノベーションが起きないこと』に危機感を覚えて。自分の力で学校を変えたくて、多くの教員や保護者と対話を繰り返しました。その中で構造上の課題があることに気づき、テクノロジーの力で学校業界の課題を解決しようと決めました。」
そこで金谷が選んだ手段は、起業。起業して数年立ち、リリースしたサービスが学校と外部人材をつなげるマッチングサービス『複業先生』です。
「『複業先生』は、学校の先生の働き方改革と学校業界全体の生産性向上を目指すサービスです。日本の学校では、100校中99校で人手が足りていません。また、プログラミング教育やグローバル教育をしようにも、教えられる人がいないのが現状です。」
「質と量の両方が不足しているのが学校業界である」と語った金谷。学校業界のプラットフォームの大きさについても触れました。
「学校で働いている人は100万人。日本で名が通る大企業の社員数は、10万人〜20万人です。そう考えると、どこの企業よりも大きなプラットフォームが教育業界と言えるでしょう。」
変化が起きない学校業界にテクノロジーとコミュニティの力で改革を起こすLX DESIGN
金谷が学校の先生と対話する際、「人手不足が本質的な問題なのでしょうか？」とよく質問されるそうです。その質問に対し、金谷はいつも次のように答えているとのこと。
「生産性の低さや深刻な人手不足、データ管理や自動化、AI導入の遅れなどすべてが問題だと考えています。一つひとつの問題が複雑に絡んでいるため、手がつけにくいの状態に陥っているのが学校業界であると思っています。」
金谷は、学校業界の生産性が変化しない根本的な理由を次のように話しました。
「学校に行ったら懐かしいと感じる人が多いと思うんです。懐かしいと思うことは実は良いことではなく、学校業界が変化していない証拠。私自身変化が起きていない理由は、授業の記録を取っていない学校では、勘と経験と思いやりだけで成り立っていることが根本の原因にあると考えています。これでは生産性が上がるわけはありませんよね。」
だからこそLXは、テクノロジーの力で学校業界に変革を起こすことを重要視しているとも続けました。またLXのミッション「テクノロジーとコミュニティの力で社会の学びを共創する」の「コミュニティの力」についても語りました。
「学校の先生は孤独な生き物なんです。意識が高くてやる気がある人や、学校業界に熱い想いを抱いている人ほど周囲から浮いてしまい、孤独を感じてしまいます。しかし、『複業先生』に登録いただければ、1300人の仲間とつながれるコミュニティに出会えるわけです。世界各国にいる多くの仲間とつながり、高め合えるホームが『複業先生コミュニティ』です。」
複業先生コミュニティはこちら▼
https://www.notion.so/66442ed48f17406daa0b02f3bcc4b8a9?pvs=4
多様性のある組織づくりに取り組むLX｜採用とイノベーションの関係性
続いて金谷は、LXのイノベーションと採用の関係性について語りました。
「イノベーションを起こすには多様な考え方が必要です。LXでは、学校業界以外のメンバーも多数在籍。多様な考え・経験を持ち合わせている人が多くいることが、イノベーションの源泉になっていると考えています。」
結果、LXはスタートアップでありながらも「運用益を年1兆円とする計画」にチャレンジできていると金谷は続けました。最後に金谷は、LXでは採用にも注力していると語りました。
「LXでは、世で言うマイノリティに属する人を採用しています。短時間勤務をするワーキングママや地方在住の新卒社員、元校長先生などさまざまです。多様な人材を採用しなければ、教育業界でイノベーションを起こすことは難しいと考え、多様性へのチャレンジにも取り組んでいます。」
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LXでは、さらなる組織の成長・学校業界の改革を目指し、フロントエンジニアや学校営業、授業コーディネーター、校長先生アドバイザーなどさまざまなポジションを募集しています。
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